決まりごとを守らねば社会は崩壊する

H22.7.1更新

人は皆、多くの大小様々な社会の中で生きている。
人との関わりや決まりごとを無視しては生活していけないし、無視すればその社会も成り立たなくなる。

ここでいう「社会」とは、広くは世界や日本国家であり、企業や学校に店舗、クラブ活動やサークルに同好会、狭くは家庭や友達に恋人同士等。そしてここでいう「決まりごと」とは法律や条例、規則や規約、夫婦間の口約束、信仰の立法、文面化されていないが暗黙の了解等である。


「社会の決まりごと」への対処・行動には4つの選択肢しかない。

1.決まりごとを概ね守る
2.決まりごとに反すればペナルティを甘んじて受ける
3.決まりごとの内容を、手続きを踏んで自ら変更していく
4.社会のメンバーから外れる


この4つの項目を軽視して、これ以外の行動をとれば社会に迷惑をかけることになる。また決まりごとに反する人が増えればその社会は成立しなくなり、崩壊せざるを得なくなる。

 日本では近年、決まりごとを無視する人が増えつつあり、決まりごとに鈍感な人や自分の決めごとだけの人も増えつつある。決まりごとを守ろうと思えば決まりごとを知る努力も必要である。
日本から「道徳」が失われつつあることと無関係ではないだろう。


 

★恋人同士で、「これからは気をつけてね」とさりげなく言われたことに、人はどうしても同じ過ちを再び犯してしまうものです。その時に「ごめん、今度埋め合わせするから」とか言ってペナルティを受けるか、「そこをもう少し変えて貰えない」と提案するうちは二人の仲も上手くいく。しかし、素知らぬ顔で無視する等、そうしたことが度重なると恋人同士と云う社会は維持出来なくなって、何れ心は離れていき、そして破綻する。
 


 

★学校の教室で、授業とは関係の無い私語を交わしたり、教師の言うことに耳を貸さなかったり、生徒がそれぞれ勝手なことをしたら授業は出来なくなる。学校は教育を受けると云う大目的があるので、最低限の決まりごとは守らねば学校教育の制度そのものが成り立たなくなってしまう。大学によっては「自由な学風」を売り物にしているが、教員や学生は何でも自由なんだと勘違いをして、収拾がつかなくなって困る一面が有る。自由とは権利だけでなく義務も踏まえて成り立つ。


 


★住民税を払わない人が20%程居るようですが、その地域に住んでその地域から少なからず恩恵を受けているのだから、義務としての税金を払わなければその地域の財政は破綻してしまう。サラリーマンは否応なしに給料から天引きされている。未納の人がいるため、確実に税収が入るサラリーマンに負担がかかる。間接的ではあるけれど人は税金の恩恵なしでは生きていけない。


★現在は自動車社会。多くの人が運転免許を取得して道路を行き交っているが、交通ルールやマナーを無視した行動をとる人が増えた。自分勝手な運転で自損事故を起こすのは自業自得で仕方ない(残された家族は悔やみきれない)とも言えるが、それによって巻き添えで危険に晒されたり、あるいは命を落とすことになったら元も子も無い。自動車に限らず、自転車や歩行者も交通ルールを知り、概ねそれに従うことは重要である。