花粉症は不思議

H22.4.14 更新

★花粉症は不思議な病気である

私達は、内蔵や外傷の病気になった場合、通常はあまり知られたくないので、他人には話さないかもしくは隠すようにするのが普通である。

しかし、花粉症は、
1.花粉というきれいな語彙の影響
2.自分が如何にデリケートであるかをアピールするため
3.自分に罹患の要因は無く、一方的に被害者であることを言いたいため

以上のような理由で、聞いてもいないのに、本人自ら「私は花粉症です」と、嬉しそうに話す光景をよくみかける。

 

花粉の裏側 約2,000倍 花粉表面の拡大 約20,000倍 花粉の横から 約2,000倍

杉?花粉の顕微鏡写真

 

★花粉症の原因は花粉自体が悪玉?

数十年前には、花粉症というのは耳にしたことがなかった。近年特に多くなったように感じるし、実際多くの方が罹患されているようだ。

花粉が高濃度で飛び交っている山間部で花粉症の人が多いかというとそうでもなく、花粉症の罹患率は、むしろ都心部の方が高い。
大気汚染との関係が言われていて、大型車の交通量の多い幹線道路に近いエリアで程罹患率が高くなる傾向がある。

また、花粉の飛散量が多くなると花粉症の症状は重くなる。


1.大気汚染に曝されていると身体が花粉症に敏感になる
2.花粉と大気汚染を同時に受けると花粉症になり易くなる
3.花粉に大気汚染物質が物理的・化学的に付着していて、その花粉で花粉症になる
4.生活環境での化学物質アレルギーと花粉の相乗効果で花粉症になる

いろいろな因果関係が考えられるが、花粉症が直接の死因というのはないだろうから、あまり真剣には原因究明をしようとする研究者も少ないのでしょうが、一日も早く解明して、花粉症の治療法を確立して欲しいものだ。

 

★花粉症の解決策?

花粉症に花粉の飛散量は関係しており、その花粉飛散源の樹木が伐採されることがよくある。それを推し進めていくとなれば、少なくなっている緑がさらに減少していまい、自然破壊(植林されたものも自然?)を助長することにならないか心配だ。
多くの種類の花粉がアレルゲンになりうるので、花粉症の原因になるからと言ってその花木を伐採していたら、街中での心の安らぎも無くしてしまいそうだ。

花粉対策だけではなく、大気汚染対策を行政が率先して実行て欲しいものだ。